江のブログ

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思考をどこで止めるか?~厄介な悩みにうまく対処する方法を考える~

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 人間誰しも悩みを持っています。その悩みの多くは,将来への不安や,現在属している組織(会社,家族,自治体,国家)の中での人間関係への不安などではないでしょうか。

 具体的には, 学校では「友達に嫌われているのでは?」とか「ダサいと思われているのではないか?」などかもしれません。会社では「上司に嫌われているのでは?」「後輩からの人望がないのでは?」といったものから,その結果「このままいくと昇進できないのでは」といったものまで様々ではないかと思います。

 今回は,厄介な悩みにうまく対処する方法として『思考を途中で止める』方法について考えてみました。

 

はじめに~悩むことはバカバカしくて無意味なことなのか?

 悩みを数年後に振り返ってみると,悩んだことがバカバカしくなるくらい何も起きなかった,ということも多いです。

 それでは悩む必要なんてなかったのかというと,そうではないと思います。悩みを悩みと足らしめているものは,実際に現実にその不安が的中する場合があるからです。

 そして,将来不安に対して先手を打っていたおかげで,被害を最小化できることもあります。同時に予期しなかった不幸が起こることで,それが次なるネガティブな事象に対する不安や,十分に不安に対峙しなかった後悔を掻き立てます。

 不安におびえるのは辛いが,不安に対峙しないと不安が的中した際に対処できない。

この二律背反することにどう対処するか?「思考をどこで止めるか」が非常に重要と思うようになりました。

ネガティブ思考は気を病むリスクが

 負のスパイラルに嵌るパターンとして,ネガティブ思考があります。

 ネガティブ思考では,実際に起こりうる負の事象に先手を打っているつもりが,「これが起きたら嫌だな~」と,ありもしない悪い「結果」にのみフォーカスすることで気を病んでしまいます。

 仮に先手を打ったとしても,その結果次第ではさらにネガティブ結果が予想され,それに対策を打ったとしても,その結果次第ではさらにネガティブにと・・・可能性が分岐していって思考のスパイラルに嵌って際限がなくなってしまいます。

 

 しかしいくらこのようにあらゆる可能性を考えて,実際に起きるのはその中の1つのだけです。場合によっては,分析が外れて一つも当たらない,ということもあります。 

 ここまでいってしまうと,ありもしないことを考えることで,貴重な時間を失ってしまいます。人によってはこれによって鬱のような心の病を引き起こしてしまう場合すらあります。

 

単なるポジティブシンキングでは想定外への対処が手薄になるリスク

 一方,ネガティブシンキングの逆のポジティブシンキングというと,何か考え足らずのように聞こえてしまいますが,最近の言葉でいう「マインドフルネス」なんかもそうです。起きてもいない明日のことより,今に集中しようというのが,マインドフルネスの考え方です。

 しかし自分はこれでも不十分ではないかと思っています。

 

 実際問題,頻度は高くないかもしれないですが,「こうなったら嫌だな」と思うことは現実に起きます。

 そしてポジティブシンキングで思考停止してしまったが故に,何の対策をしなかったために大失敗をしてしまうのです。

 そして,やはり,ネガティブケースを想定しておくべきだったと大後悔をし,またマイナス思考に嵌りこんでいくのです。

 

 ポジティブでもネガティブでもダメ,それではどうしたらいいのでしょうか?

 

ちょうどいいところで思考を止める

 そこで自分が実践している,あるいは実践したいと思って意識しているのが,『ちょうどいいところで思考を止める』というものです。

 要は,予期されるネガティブな事案について考えを巡らせるものの,次の段階で起きうる可能性2~3つへの対応策を考えて,その時点で思考を止めるというものです。そこからさらに分岐する可能性については考えません。

 また,極力,行動の結果起きるネガティブな結果にはフォーカスしないようにします。間違っても悩みのスパイラルには嵌らないようにするのです。

 これにより,まずネガティブ・マイナス思考にありがちな,気を病むリスクを低減できます。

 

 一方,確かに想定していた中で最悪の結果が現実になるかもしれせん。さらには,想定外の悪い結果になるかもしれません。この場合は,再び悩みと対峙する必要がでてきます。

 しかし,いずれの場合も,少なくとも事前にやれることは全てやっているのです。次の次を考えていたからと言って,防ぐことはできなかったということです。

 であれば,次の次やさらにその次に起こるかもしれないネガティブなことを無駄に考える場合と比べて,事前にネガティブな気持ちにならずに済んだ,余計なことを考えて時間を無駄にしないで良かった,と納得することができます。

思考を止めるタイミングをカスタマイズする

 もちろん人によって個性がありますから,同じように思考をとめた場合には,文字通り思考停止により対策不足になったり,逆に,ネガティブなことを考える時点で辛かったり思考自体が苦手という人もいると思います。

  前者の場合は,まだメンタルに余裕があるなら,より先を見通してから思考を止める。

 後者の場合は,次への対応仮決めして、その時点で思考を切り上げるなどの対応をするなど,思考を止めるタイミングを調整すればいいと思います。

 そしてこれらの作業を機械的にやることです。

その他,必要な心構え

 以上のように『思考をどこで止めるか』にフォーカスすることで,全く無益な「これが起きたら嫌だな~」というネガティブな『結果』にフォーカスしようとする本能を止めることができるようになります。

 もう1つ,以上で書いてきたような先を見通し過ぎてネガティブな状態になっているしまう人は,「絶対に失敗したくない」という完璧主義の場合が多いです。

 以前の記事もでかきましたが,失敗こそ人生,先にバグだしできてよかったという余裕が欲しいものです。

giron.hateblo.jp

まとめ

 今回は,厄介な悩みにうまく対処する方法として『思考を途中で止める』方法について考えてみました。人の悩みが少しでも軽減し,かつネガティブ思考により失われる時間が節約できることに役立ては幸いです。