これまでの人生で『人望』や『人徳』を得たい,集めたいと思ったことはないでしょうか?あるいは,仕事は自信あるんだけど『人望』がないと悩んでいる人もいるかもしれません。
学生時代はそれほど重視されないものですが,会社に入ったりすると『人望』の重要性が増し,評価や所得にまで影響します。自分の経験でも,大企業の幹部ともなると,人望があることが昇格の必須条件であるように感じます。
かくいう自分も,学生時代から勉強はできるほうだったのですが,全く優等生タイプではなかったので,人望というものからは縁遠い人生でした。。
社会人になり,いよいよ管理職にもなり,人望が求められる年代になったことから,いくつか人望を得るためのテクニックを実践し始めました。
一見,人望というとリーダーシップのように先天的な素質のように思われがちですが,違います。
勉強や語学,技術と同じようにテクニックやマインドセットで獲得できるものです。
今回の記事は,そんな人望を得るための方法についてご紹介していきたいと思います。
(残念ながら!?)人望の重要性は増すばかり。こればっかりは仕方ないので,テクニックで身に付けていきましょう!
人望を獲得するための6つの方法
①人望がある人は行動的
人望がある人の特徴として,とても行動力がある,ということがあります。皆が面倒がって座っているときに立ち上がり,皆が遅ればせながら立ち上がったときには,もう行動しています。
このような行動力は生まれ持ったものでしょうか?先天的なもので,努力ではカバーできないものでしょうか?そんなことはありません。
その行動力は,後天的なものであり,もっと言ってしまえば『演じる』ものです。演じるということの意味することは,つまりプライベートと仕事でキャラクターを使い分けるということです。
意識して行動的であるように演じることは,成功者になるための戦略です。もともとの人望を得るモチベーションは,プライベートのためではなく,仕事(で成功する)のためのはずです。
ならば割り切って,行動力があるように振る舞えば良いです。それを妨げる恥や気後れするような感情はこの際捨てましょう。
②他人への嫉妬を無くす
他人への嫉妬が強い人で人望がある人はいません。そのような人が部下の成功を心から喜んでくれるはずがありません。
仮に自分の仕事の成果を喜んでくれたとして,それは自分の部下だからであり,またチームが変われば成功より失敗を望むでしょう。
ただ嫉妬という感情はどうしも避けられない感情であることも事実です。対処法については下記の記事に詳しく書いています。
③嫌われることを恐れない
『嫌われる勇気』というと,心理学者アドラーの思想を分かりやすくまとめたベストセラー本ですが,それとはちょっと違います。周囲の人に,下記に当てはまる人はいないでしょうか?
- いい人だけど,退屈な人
- 異性に好かれるが,なかなか恋人ができない人
- 大人数と集まるときは呼ばれるとけど,2~3人の少人数で相談するときは誰にも呼ばれない人
誰の意見にも反論せず,常に賛成していれば,嫌われることはないでしょう。しかし,結局「八方美人」と言われて嫌われて,人望も得られないのではないでしょうか。
人望がある人は,人の意見を傾聴しながらも,自分の意見を持ち,はっきりそれを表現します。
このようにはっきりと意見を表明すれば,仮に反対する人がいても,その意見が他人を侮辱していない限り人望あるいは尊敬を得ることができます。
その際,それによって論争が起きて,嫌われる場合もあるでしょう。しかし,人望を得るのに,全員から好かれる必要はありません。
④活力を他者にシェアできるくらいエネルギッシュでいる
自分が何かにやる気になっている,あるいは自信を持っているとき,他人からの人望を得やすい状態にあります。
あるいは,現在進行形で人望を得ている可能性が高いです。なぜかというと,有り余る情熱やエネルギーがあれば,自然とそれらを周囲の人たちに分け与えることができるからです。
周囲のひとたちが情熱やエネルギーを得ることでモチベートされ,実際にパフォーマンスも上がります。すると,エネルギーをシェアしてくれた自分への感謝の気持ちが生まれ,さらに人望が得られます。この好循環により効果的に人望を高められます。
とはいえ,そもそも常にやる気に満ちていたり,有り余るエネルギーがある状態をキープすることは困難でしょう。
この好循環を最大限活用することはできないでしょうか?自分のバイオリズムの中で「好調だ!」,「乗っている!!」ときがあれば,他人に関与し,その情熱やエネルギーをシェアする習慣を持つことが重要です。
これは意識の問題なので,心がけ次第で必ず実行できるはずです。
エネルギーを分け与えられるぐらいの元気な自分を『演じよう』!
⑤相手の目を見て話す
これは少しテクニック的な話になりますが,相手の目をちゃんとみて話すことで,自信を伝え,親近感を与えることができます。
これによって,次回以降会ったときに人のつながりさえ生まれます。
例えば,優秀な営業マンと話しをしているときを想像してください。優秀な営業マンほど,売ろうとしている商品ではなく,こちらの目を見て話していると思います。まさに,これと同じです。目を見ながら話すことで,自分に自信があることを伝え,安心感を与えられます。そして,信頼感が得られます。
その他,話すときのクセを改善していくことで確実に相手に与える印象は変わってきます。 これらを仕事に応用することで,人望を獲得することができます。
⑥ネガティブな感情を遮断する
単にネガティブになるのは止めましょうとか,ポジティブになりましょう,といってもできないのが人間です。
しかし,もう一段ギアを上げて,意識的にネガティブなものを『遮断』しましょう。
ネガティブなものには,『外』からくるもの『内』からくるものがあります。
外からくるものとは,例えば,やたらと悲観的な人,人の悪口ばかりを言う人から受ける負の影響です。彼らにより,周りの雰囲気や自身の感情までネガティブになります。
そうならないように,そういったネガティブな人とは距離を取るようにしましょう。
もう一つが,内からくるネガティブさです。ついつい,「自分は無価値だ」とか,「能力が低い」とか,「頭が悪いのかも・・・」とか思ってしまうことがあると思います。
そういったことが頭を擡げてきたら,「自分は実力がある,やろうと思ったことはなんでもできる!」多少大袈裟でも自分に言い聞かせましょう。内なるネガティブ思考を兎も角,遮断しましょう。
ネガティブ思考の遮断については,こちらの記事『不安を抑え,心を落ち着かせる方法』も参考にしてみてください。
⑦人望ある自分を思い描く
1日10分から15分でいいので,次に説明する簡単なトレーニングに時間を割きましょう。
- まず,自分がリラックスできる場所に移動します。自室など,一人になれる場所がいいでしょう。
- そして,呼吸を行います。瞑想状態になるまで自分の呼吸に集中します。
- 瞑想状態に入ったら,自分がポジティブな感情と廻りからの人望を得ている状態をイメージして,夢やコールに近づいていく姿をイメージします。
このエクササイズを終えた時にはきっと,エネルギーに満ち溢れ,達成したいことを引き寄せるようなマインドセットが出来上がっているはずです。
なお,瞑想状態はいる際には,こちらの記事『呼吸法による睡眠改善・ストレス低減のアプローチ』が参考になります。併せる読むことをおすすめします。
また,人望に関しては,硬軟含め様々な関連書籍があります。その中でおすすめなものは次の2冊です。
まとめ
人望というと,先天的なものと思われがちですが,簡単なテクニックやマインドセットで獲得可能なことをお分かり頂けたと思います。
まずは気になった項目から実践してもらえれば,必ず効果が得られると思います。