ネガティブな言葉を繰り返していると,本当に気持ちが落ち込んでいき,果てにはあらゆるパフォーマンスが落ちてしまう,ということは良くあります。
そこで有効なのは,同じことを言っていても,ネガティブな表現をポジティブなものに言い換えることです。良い言い換えのポイントは,単なる気休めや無理やりな思いこみではなくて,事実に基づくものであることだと思います。今回は,そんな中でもおすすめの,役立つものを紹介します。
- ①忙しい⇒充実している
- ②しなければならない,必要がある⇒したい
- ③緊張する⇒集中できている
- ④疲れた⇒全力で生きた
- ⑤性格が暗い⇒暗さも選択する自由を持っている
- ⑥失敗した⇒失敗こそ人生,今のうちバグだしできてよかった
- ⑦裏切られた⇒裏切らなくてよかった
- まとめ
①忙しい⇒充実している
仕事が忙しくて勘弁してほしいと思うとき,充実していると変換しましょう。
実際,忙しくなくて退屈なことがいかに辛いか,知っているはずです。
自分も大学に入って,受験勉強から解放されると思ってましたが,その先に待っていたのは,目標のない退屈な毎日でした。むしろ目標がなくなった分、余計ことが気になってイライラすることがありました。
忙しいということは充実した状態,つまり,他のことを楽しいことやる時間も,つまらないことで悩む暇もない,いうことです。
②しなければならない,必要がある⇒したい
自分に(と同時に他人にも)厳しい人にありがちですが,高い目標を設定して,「〇〇しなくては!」と考えてしまいがちです。そしてそれが達成できなかったり,思うように進まないことでフラストレーションを感じてしまいます。また,それどこか,目標達成に無関係な雑用をやらされる場合もあります。その作業は,確かに無駄以外の何物にも見えないときも多いです。
そんなとき物事をもっと大きく捉えてみます。つまり,どんなつまらないことでも,自分が『達成したい目的』,さらに自分が『生きたい人生』を達成するための1要素になっていることには変わりないのではないでしょうか?
そうすれば「しなければならない」と思っていたことも「したい」ことも変わるのではないかと思います。
③緊張する⇒集中できている
緊張すると,うまく言葉がでなかったり,動きがぎこちなくなって,パフォーマンスが落ちてしまいます。また,緊張したときの気分も良くありません。緊張なんかあっても何もいいことがないと思ってしまいます。
ただ一方で思い出したいのが,気が緩んだときのパフォーマンスも酷いという事実です。
緊張にネガティブがイメージを持っていると,さらにそれが不安を掻き立ててしまいがちですが,緊張にいい面に目を向けて,「気が緩んでいて危なかったが,緊張したおかげで集中できた!」と考えてみましょう。
下記の記事も参考にしてください。
④疲れた⇒全力で生きた
「疲れた」を繰り返していると,疲れた不快感だけでなく,気分まで落ち込んでしまうものです。しかし次のように考えられないでしょうか。
人生はいうまでもなく有限です。その中でいかに濃密に過ごして自分を成長させつつ幸せになるか,ということは多くに人が望むことだと思います。
疲れたということはその1日を精一杯生きた「証」です。逆に言うと,疲れないということは,貴重な1日を余力を残して終えてしまった,もったいないということもできます。
仮に限界を超えて疲れた場合も,限界を超えて精一杯生きたと捉えれば,満足感や納得感を感じられ,さらには疲労感に軽減されると思います。
⑤性格が暗い⇒暗さも選択する自由を持っている
同調圧力が求められる日本では,性格が暗い自覚したり,人に言われたりするとショックなことも多いと思います。
しかし言い換えれば,暗さを選択する自由を持っているとも言えます。世の中には ,明るく振る舞うことしか許されない立場,職業の人がいます。今現在,仮に自分が暗く居られる/居ることが許されているのだとすると,暗さを選択する自由をもっているということです。
これは他人の暗い成果について言及するときも同じです。
⑥失敗した⇒失敗こそ人生,今のうちバグだしできてよかった
失敗それ自体はうれしいことのはずがありません。人によっては,その後もずっと引きずってしまいがちです。確かに失敗によって,自尊心が傷つけられるばかりか,他人からの評価が下がることもあるでしょう。これは否定てきない事実です。
しかしそこで失敗して反省して克服しなければ,同じようなシチュエーションで同じ失敗はいずれ起きていたはずです。つまり,人生は言ってみれば失敗の連続で,避けることは絶対にできません。
人生が失敗の連続,失敗こそが人生なら,今のうちバグだしできてよかったと捉えられると思います。
⑦裏切られた⇒裏切らなくてよかった
人は生きていれば他人から裏切られたと感じる時があります。人を信じていただけに、実際の損害より心のダメージは大きかったりします。このような場合,もちろん他人に裏切られないように人の見極めは必要ですし,その目は持っておきたいものです。
しかし,その裏切りの背景には,自分の知らない事情があるのかもしれません。また,裏切りの理由は保身だとして,止むにやまれぬほどの苦しい事情があったのかもしれません。また,見方によってはそもそも裏切りに見えただけで,裏切りで無かったのかもしれません。
それならいったん相手ことを忘れましょう。相手の裏切りを責めるより,自分が裏切りをしないように,自分が裏切りをしたと誤解されないように注意したいとものです。
今回の紹介した言葉の言い換えですが,こちらの本を一部参考にさせてもらっています。タイトルが理系に限定しているためかあまり売れてないようですが,内容はいいので是非読んでみてください。
まとめ
今回は,自分が日頃実践している,ネガティブ・辛い表現を、前向き・楽しいポジティブな言葉に言い換える中でおすすめのものを厳選してご紹介しました。人生を自由に生きるためのヒントになれば幸いです。