こんばんは,えの吉です。今回は「アンガーマネジメント(Anger Management)」についてです。
この一週間を思い返してみてください。その間,仕事やプライベートでもイライラしたり怒ってしまったりしたことはないでしょうか?このような負の感情をコントロールするのが「アンガーマネジメント(Anger Management)」です。人間であれば怒りを感じるときはあります。ですが怒って得することはあるでしょうか?
今回の記事では,なぜ人間は怒りを感じるのか,そして現代社会においては,その感情がどうマイナスに働くかについてご紹介します。そして最後に,本題である「どうやって,怒りやイライラを抑えるか?」について5つの簡単な方法をご紹介したいと思います。
怒りの起源と,現代社会における悪影響
実は,怒りの感情は,間が進化する過程で獲得した機能です。人間社会が近代化する前,例えば人間社会としての秩序がなかった原始時代であれば,人には常に身の危険が迫っていました。そういった状況においては,『怒り』の感情は有効な武器でした。アドレナリンを高め,迫りくる危険に対処する力を与えてくれました。これにより,古く危険な時代においては生存の可能性を高めることができたのです。
しかし,時代は変わり,そのような日常的な(身体に危害が加わるような)危険がない,現代社会ではどうでしょうか?怒りの感情は良いことより,悪い影響を人生にもたらします。悪い影響とは,人間関係の悪化、それによる心身への悪影響が考えられます。また,仕事をしている方はお分かりになると思いますが,職場でのコミュニケーション能力は益々求められています。その結果,怒りの感情を誤って処理してしまうことで,収入や社会的な地位にも悪影響がでてしまいます。
ではどうしたらいいでしょう?以下の簡単に実践できる5つの方法を紹介します。
怒りやイライラいを抑える5つの簡単な方法
1.運動する
さきほど『怒り』というものは,元来は危険に対する備えだと言いました。備えというのは,つまりはエネルギーや活力です。
怒っているときには,筋肉は緊張し,上記に述べたように,迫りくる危険に備えていると考えられます。ですから、その緊張を和らげる簡単な方法は,そのエネルギーを消費するための運動することです。怒りの感情が沸いてきたら,ジムに行ったり,ランニングに出たり,ボクササイズをしたりして,体を動かしてみてはいかがでしょうか。
もしジムに行く時間がなければ、その場で緊張ほぐす体操をしたり,その場で数十回で飛び跳ねてみましょう(もちろん人がいないところでです)。また,ヨガでもいいです。そうすることで,怒りを鎮め,気持ちを改善することができます。
さらに,体を動かすと「幸せを感じるホルモン」も同時に分泌されます。いわゆるランナーズハイというものです。つまり運動をすること自体で身体の健康が得られます。
つまり,運動は,怒りを鎮めると同時に,幸福感や健康も得られるという一石二鳥な対処法といえます。
余談ですが,本ブログではおすすめの室内健康器具として,下記記事のアイテムを紹介しています。
2.『怒り』はマイナスか?自分を変えるモチベーションにする
会社の仕事が嫌いで,上司が何か自分を怒らせるようなことしたとしたら,怒りのをポジティブなことを推進する活力に使いましょう。例えば,もともとその仕事に不満があるのだったら,他の仕事を探すとか,はたまた起業するとか,まで考えてもいいかもしれません。これまで勇気が足りなくてできなかったことを前進させるエネルギーに変えましょう。
そして,一回限りでなく,怒りをポジティブなアクションに向かわせる原動力とする,その意識を習慣化させましょう。そうすれば,最終的に怒りは成長のきっかけやチャンスとさえ捉えられるようになるかもしれません。また,このように自身を客観視すること,それこそが自分の怒りを鎮める余裕に繋がるはずです。
3.楽しいコンテンツを見聞きする
怒りが湧いてきたら,お気に入りの楽しいコンテンツを見るようにしましょう。お笑い番組でもいいですし,Youtubeでもいいですし,家庭で撮った楽しい思い出の動画でもいいです。
笑いは,気持ちだけでなく,体もリラックスさせます,これによって免疫力も高まりますし,脳内麻薬とも言われるエンドルフィンがでます。これによるリラックス効果が得られます。
負のスパイラルに入りかけているとき,怒りと真逆の笑うという行為をすることで,単純に気を紛らわせることができます。
4.気持ちのフォーカスをシフトさせる
怒りの気持ちが湧き上がってきたとき,自分を怒らせているものから,自分が日々感謝するものにフォーカスを移してみましょう。これは「1の運動」に近いかもしれませんが,ここでは体ではなく,気持ちを動かします。少し立ち止まって,歩いてみて,5~10個,自分が日頃から感謝しているものを思い浮かべましょう。
最初は,頭の中から怒りの原因を排除し,他のことに気持ちをシフトするのは難しいでしょう。ですが,しばらく上記のような気持ちのフォーカスをシフトする努力を続けていると,徐々にそれが功を奏して,怒りが収まっていくでしょう。
考えてみれば,意識的に本能とは別の何かに集中するというのは,人間だけに許されて,他の動物にはできない特権です。これを使わない手はないです。怒りがでてきたら,自分が感謝するものに意識を向けるのです。そうすることで,不快な怒りの感情は収まっていくはずです。
5.怒りやイライラの感情や理由を書き留める
最後は,手間はかかるが,機械的な作業で怒りやイライラを鎮める方法を紹介します。それは,怒りの感情を原因を書き留めることです。紙のノートでもスマホでもいいので,頭の中にあることを書き留めましょう。書き留めることで,頭の中にあるネガティブな感情をすべて吐き出し,一切跡に残さないようにするのです。そして,もうこれ以上書く気が起きないくらい,書くことがなくなるまで,書き続けましょう。
怒りのエネルギーを直ちに吐き出すことで,他人に怒りが向かわなくなりますので,怒りが原因で人間関係を悪くすることもなくなります。
一連の作業が終わったら,怒りを書き込んだ紙は見られるとリスキー(risky)なので,捨てましょう。しかし,ただごみ箱に捨てるのは避けましょう。燃やすか,火が危険ならシュレッダーにかけましょう。実際感情的になっていると,怒りを書き込んだ紙が消えていくその過程は,まるで怒りの感情が消滅していく様に見えるはずです。
スマホに書き込んだ場合は,役目が終わったら、消してしまいましょう。ある程度,自分をコントロールできるようになってきたら,逆に消さずに残してみて,しばらく経ってからその怒りのセンテンスを見返してみましょう。後になってみると,いかに短期的な動機で怒りの感情を持っていたか,客観的に自分を見つめることができるはずです。
まとめ
以上,怒りを鎮める5つの方法について紹介しました。嫌なことを忘れる方法については,こちらの記事で紹介しています。↓