ネットニュースやテレビを見ているとYoutuberやインフルエンサーが脚光を浴びていて,年収やらお金の儲け話など,下世話(げせわ)な話ばかり。かたや自分は,かつて名門と言われ今では世間から落ち目と思われている大企業製造業に勤めて15年以上となる40台前半サラリーマンです。。そんな折,少し前に運よく課長から部長級の役職に昇進となりました。
そんなタイミングなので,今回の記事は,下世話な世の中に乗っかって直近3年間の年収を公開してみたいと思います!『ネットの会社ごとの年収情報は殆ど参考にならない』,『サラリーマンってそんなに悪くないんじゃないの?』というのが今回の結論です。
ネットの『平均年収』は全くもって参考にならない理由
まず,「年収公開なんかしなくても,ネット見れば分かる」と思うかもしれません。しかしネットの年収は個人の年収を推し量るという観点では全然当てにならないのです。
これは年功序列の基本だった大企業にも成果主義が導入された結果,収入の個人差が大きくなったから,という訳ではありません。大企業にも成果主義は導入されていますが,実際のところ同じ役職であれば差がつくのは個人成果が考慮されるボーナスの差が殆どで,大きくても1回のボーナスで40万,2回で80万程度です。
大きいと言えば大きいですが,ネットの年収情報の精度という点でみれば誤差範囲です。
それより理由として一番大きいのは,大企業は会社の規模が大きく,本社スタッフ,事業部,工場,とバックグラウンドの異なるさまざまな立場の人がいて,それぞれ出世のスピードや年収がだいぶ違う,ということです。
その結果,ネットで検索すると出てくる各年代の平均値な年収と,個人の実際の年収を比較すると大きな乖離が生まれてしまいます(数百万はざらです)。
例えば,本社勤務の人からするとネットの自社の年収を見て「こんなに低くないけど」となるし,工場の人からすると「こんな貰ってないけどホント?」となってしまうのです。
さらに会社によって,平均年収を引き上げる本社スタッフと,引き下げる社員の比率がマチマチなので,ネットに掲載されいている平均年収から各レイヤーの年収を見積もるのがさらに難しいです。
同じ会社でも人依存が大きいので『平均年収』は全く当てにならない
サラリーマンの管理職(課長・部長級)の年収公開
そんななか,自分は落ち目の大企業ではありますが,大学院修士卒業後に新卒で本社スタッフとして研究所に配属された課長・部長級の年収はどれくらいでしょうか?
課長時代
源泉徴収票の写真を出そうと思ったのですが,会社によってフォーマットが違うので会社が特定できてしまうのと,金額も下一桁まで出すと本人特定のリスクがあるので,下一桁は四捨五入することにしました。
次が,課長時代だった直近3年間(平成30年~令和2年)の推移と,後ででてくる来年の予想です。
年度 | 平成30 | 令和1 | 令和2 | 令和3(予想) |
---|---|---|---|---|
支払い金額(額面) | 1135万 | 1180万 | 1090万 | 1300万(予想) |
手取り金額 | 915万 | 952万 | 875万 | 1000万(予想) |
30代後半に課長級になりましたが,それ以降ずっと年収は1000万を超えています。
月収60数万,ボーナスは1回200万,年2回で400万といったところです。
会社と個人の業績の良い時期が一致した令和1年が最高で年収1200万です。
昨年ガクっと落ちましたが,これは会社の業績があまり良くなかったのと,個人の評価も少し落ちたからです。。
部長後
今年に部長級に昇格した後は,月収は70万を超えました。
まだボーナス貰ってないので見込みですが年収は150万以上アップし,年収1300万以上,手取り年収も1000万を超えると思われます。
ちなみにネットで自分の会社の40台前半の年収を調べてみると,800万くらいとなっていて,なんと500万も開きがあります。その理由は上で書いた通りです。
・課長時代の本業の年収:1150万
・部長級になったあとの本業の年収(推定):1350万
ブログ収入
後にもでてきますが,最近ではもう1つ運営している特化ブログによる副業収益が月4~5万ほどあります。そのため、本業の年収+50~60万が実際のトータル年収となります。
↓ 詳しいブログ収入(2022年)については,良かったらこちらの記事をご覧ください
以上,ブログ収入を含めた年収をまとめと次のようになります。
本業(大企業製造業サラリーマン) | 副業(ブログ) | 合計 | |
---|---|---|---|
課長時代 | 1150万 | 50万 | 1200万 |
部長後 | 1350万 | 50万 | 1400万 |
ちなみに,日本では年収1000万以上は全体の5%程度ということなので,ブログ収入は置いておいて本業収入だけ見ても,高い方に分類されるとは思います。
ただ,実施のところ,ネットの平均年収ランキング750万~900万くらいの著名な大企業の本社勤務で管理職となれば,これくらいは貰っているはずです。
出費(ブログ運営費)
ちなみにブログ作成に利用している「はてなブログPro」は,お得な2年間契約分で14,400円(2023年現在,年額7200円,月600円)ですので,ブログ運営費はかなり余裕をもって回収できています。「はてなブログPro」にすると,デフォルトのAdSense広告を消せるし,様々なオプションでサイトの自由度も上がるので,収益性も上がりますね。
\最もお得な2年コースがおすすめ/
・課長時代の本業+副業の年収:1200万
・部長級になったあとの本業+副業の年収(推定):1400万
製造業サラリーマンは意外と悪くない
上はたくさんいる
今回年収を公開してみましたが,もちろん商社とか,同じ製造業では高給で有名な「キーエンス」など,遥かに多くの給料をもらっている人たちがたくさんいるのを知っています。
冒頭に書いた,Youtuberやインフルエンサーとは比べるべくもないでしょう。
また,お金の面だけではなく,大企業では受け入れがたい特有の官僚的な文化が残っていて辟易とさせられることも多いです。
これらは大企業製造業サラリーマンのデメリットと言えると思います。
製造業サラリーマンの良いところ
それでは15年以上勤めてきた製造業のサラリーマンの良いところを考えてみます。
まず今の会社は理系の研究職なので,自分の嫌いな体育会系のノリがありません。なのでパワハラとか無理な残業を強制されたり,残業しなくてはいけない職場の雰囲気もありません。結果さえだせればOKです。
そのためテレワークは自由,やりませんが定時退社OKで,実際のところ毎日19時くらいには仕事を上がっています。またGW、盆休み、年末年始は10連休前後休みが毎年あります。仕事のやりがいは最近少し微妙になってきてますが,まぁまぁ楽しいです。
また残業が少ないので,余った時間を使って2つのブログも掛け持ち運営できています。(といっても週に一度,新しい記事をアップするかしないかですが。。)
もう1つやっている特化ブログでは,開始1年半で10万PVを達成,今では月4~5万ほどの収益がでています。
会社によって多少事情が異なるのは否定できませんが,製造業のサラリーマンは総じてのんびりした雰囲気で自分で時間を管理できるので,人によっては自己啓発,人によっては副業ブログと,自分で管理しさえすれば自由があるのが最大のメリットではないかと思います。
という訳で次のような記事をアップしています。良かったらご覧ください。
まとめ
今回は少し下世話な話題ですが,会社での昇格の機会に直近3年間の年収を公開してみました。まず「ネットの会社の年収情報というのは平均化されて殆ど当てにならない」ということと,最近否定されることの多い大企業サラリーマンも「残業も少なく自由があり悪くないのでは」ということです。
考えてみれば,どんな職業でも一長一短があり,給料が高ければ忙しすぎたり,給料が低くても自由に働けたりするものです。自分の会社はその間で,そこそこ給料もありながら,そこそこ自由に働けているというバランスなのだと思います。
もし今の仕事に両方とも問題があると考えるのであれば,仕事を変えれば良いだけだと個人的には思います。労働市場にはサラリーマンの世界だけでも様々な給与と自由のバランスがあり,様々な内容の仕事が用意されている訳ですから。