江のブログ

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日本のビジネス分野のインフルエンサーたちが残念だと思う理由

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 最近ビジネスの世界でインフルエンサーが持て囃されています。インフルエンサーとは,YoutubeなどSNSで情報発信し,広告や出版などで人々の購買活動に影響を与えるような人たちです。有名なインフルエンサーは,億単位の年収の人たちもいるようです。そのため,芸能人のようにスター扱いされて,憧れたり,オンラインサロンに入会する人も増えているようです。そしてインフルエンサーがさらにお金持ちになるというサイクルです。

 しかし見方を変えて,彼らは本当に世の中にポジティブな影響を与えているでしょうか?海外のビジネス分野のインフルエンサーと比較すると,ああいった人たちがスター扱いされている日本の先は暗いのではないか、といった話です。

日本のビジネス分野のインフルエンサーたち

 日本のビジネス分野のインフルエンサーとして代表例は,堀江貴文,前澤友作,西野 亮廣,DAIGOなどでしょうか。インフルエンサーたちは,YoutubeやSNSなどで情報発信し,その派手な言動で多くの人の注意を引き付けて,広告や著書,オンラインサロンの会費などで大金を手にしているようです。また最近持て囃される『頭の回転の速さ』があり,議論での切り返しがうまいことも,人気を博している理由だと思います。

giron.hateblo.jp

 

 彼らは有名インフルエンサーですが,他にも無名のインフルエンサー?もたくさんいるようです。ネットニュースを見ていると,「~~で人気の」といった形で,見たことも聞いたこともないような人がインフルエンサーということになっていて,ある一定レベルの人たちに影響を与えているようです。しかし,実際こういったマイナーなインフルエンサーを少し調べてみると,最初に挙げた著名インフルエンサーよりさらに薄っぺらさに輪をかけたような,正に安易に短期的に目立つことが目的のようにしか見えない人たちばかりです。

海外のインフルエンサーとの違い

 問題はそんな影響力があり,ときにスターにもなるインフルエンサーが,社会に良い影響を与えているか?ということです。

海外を見ると,ビジネス分野ではスティーブ・ジョブズやイーロン・マスクとか,当然本業が起業家でありなら,SNSも活用してインフルエンサーにもなっている人がいます。その自由な発言で世の中に影響を与えながら,世界を変える製品を次々と生み出しています。

世界を変える製品は,その人本人に富みをもたらすことはもちろんですが,企業が国際競争力をもつことで,その国の多くの人たちに恩恵を与えることができます。

 

また,台湾のオードリー・タンも,製品開発はしてないですが,その類まれな専門知識を生かして政治を正しい方向に導き,国民に利益をもたらします。

 そしてここで挙げた人達は,YoutubeやSNSや著書なども活用し,その国でけでなく世界中の人々に影響を与えています。その結果として,一般の人よりはるかに高い報酬を得ていますが,あくまでその業績や発言の重みがクローズアップされるのであって,年収などの下衆な話は話題の中心になりません。

インフルエンサーが与える影響(Influence)

 それに比べて今の日本のビジネス分野のインフルエンサーはどうでしょうか?

まず今の日本のインフルエンサーを語る上で最初にでてくるのは,「年収がいくらだ」「~でいくら儲けた」,「過激な発言をしてネットで炎上して注目を集めた」,とかそんなのばかりです。これだけで,とても尊敬の対象になどなりにくいです。

 しかし,一番問題だと思うのが,そういったインフルエンサーの影響で,一貫千金や,どんな手段でもお金が稼げればいいとか,悪目立ちしても有名になりさえすればいい(そして広告収入を得る),といった悪い模範にならないかということです。

 さらには,安易なお金稼ぎを良しとする風潮が広がることで,実際に日本の競争力を高める手堅い産業や,これからの世界に形作る新産業に担い手がますます減ることで,日本のビジネス分野の国際競争力がますます低下するのが心配しています。

こうなって欲しい

 日本でも昔と比べると数は減ってきてしまっていますが,本業で活躍して世界の好影響を与えつつも,インフルエンサーとして活躍できている人もいます。

 今の日本でいえば、ゲームやアニメはまだ国際的にも競争力があり,またゲーム会社のトップや開発者,製作者は,人によってはSNSなどで発信も行っていて、日本経済に良い影響も与える存在となっています。

 日本のメディアは,ただ目立つだけでのインフルエンサーより,本業が社会に好影響を与え,さらに社会に有益な提言もできる真のインフルエンサーに対して,持ち上げたり,称えたりすべきではないかと思います。

 また本業で活躍している人はSNSなどで自己宣伝する時間もないくらい忙しいのが通常です。ですので,こういう人達ほど,メディアがクローズアップして,インフルエンサーとして持ち上げたりすることがあっても良いと思っています。

 

それでは現状の日本のビジネス分野のインフルエンサー方々の扱いですが,全体の影響を考えて,ただの「金儲けしている目立ちたがり屋」程度がちょうどいいのではないかと思います。

まとめ

 今回は,最近メディアなどで持て囃されているインフルエンサーがあまり良い影響を社会に与えていない,引いては安易な金儲け主義が日本の競争力低下につながるのではないか,ということで考えてみました。今の日本の経済状況や将来予測を考えると,しばらくこの傾向は続いてしまうのではないかと思いますが,今後変わっていって欲しいと思います。