江のブログ

より良い世の中・人生に向け,意見・ライフハック・アフィリエイト・便利アイテム・語学について発信します

『血液型性格占い』への否定・批判の類型まとめ~これらが的を得ない理由

f:id:enoshima07:20210618210133p:plain

 A型は几帳面,B型はマイペースでがさつ,O型はおおらか,AB型は変わり者…。
こんな「血液型性格占い(血液型性格判断,診断とも言いますが)」,誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 個人的には「血液型性格占い」は当てにならないと思うし信じていませんが,一方で世の中の「血液型性格判断」の否定意見の論拠はイマイチなものが多いと感じています。「信じない」という結論は同じなのですが。。

 今回の記事は,『血液型性格占い』反対論者の主張のまとめと,それが的を得ない理由について記事にまとめてみました。

↓ 『血液型性格占い』反対論者である自分の主張はこちらにまとめています。

giron.hateblo.jp

 

 

「血液型性格判断」を否定するイケてない意見

①〇〇じゃない人もいる(例外を挙げる)

 冒頭で書きましたように「血液型性格判断」で良く言われるのは,A型は几帳面,B型はがさつで,O型がおおらか・・・などです。

 これに対する最もらしい反論としてあるのが,「B型でも几帳面な人はいる」「A型で雑な人はいる」といった血液型の特徴の例外を指摘する意見です。

 しかし,これは木を見て森を観ずというか,ある血液型を持った集団の全体的なトレンドを議論しているのに,そうじゃない例外をもってきても全く否定にも反論になっていないのです。

 例えば,欧米人は日本人より背が高いという一般論あるいはトレンドに対して,日本人で背が高い人の例を持ち出しても,もちろんこのトレンドを否定したことにはなりません。

 例外はあったとしても,平均的に或るトレンドに乗っていたり,その傾向を持つ人の数が多ければ十分性格判断できていると言えます。

②人間の性格が数種類に分類されるなんておかしい

 これは,血液型で性格が決まるなら,「性格はA,B,O,ABの4種類だけになってしまう,おかしい!」というものです。

 類型で,「4つの血液型で性格が分類されるなんておかしい!」という表現の場合もあります。

 しかし,いずれも検討外れです。具体的には論理のすり替えになります。

 血液型性格判断は,

たくさんある性格の中で,「几帳面さ(A型?)」「温厚さ(O型?)」などについては,血液型が影響を与える因子の1つとなる』

程度のはずです。

 

 血液型性格診断を信じている人でも,血液型以外に性格に影響を与える因子は他にもある,というのは心得ているはずです。

 一部の極論者を除いて誰も,「血液型が性格を決定する唯一の因子である」などと信じていないはずです。

 4つの性格しかなくなる云々~という否定は,

「血液型(のみ)で性格が決まる→血液型はA,B,O,ABの4種類→性格はA,B,O,ABの4種類になる」

という論理のすり替えてしているのです。自分で論理を勝手にすりかえた上に,すり替えをた論理を根拠に『血液型性格占い』を否定するということをやっているに過ぎません。

 

③日本以外の海外では血液型信仰はない

 「日本以外では血液型による性格判断はない,ゆえに当てにならない」これも時々聞く意見です。

 実際,海外では『血液型性格診断』なんてものはなく,そもそも自分の血液型すら知らない人も多いです。

 自分は実際に海外に2年間ほど住んでいて,いろんな人に聞いていて,外国人が血液型、ましてやそれで性格が分かるなど全く信じていないことなど,肌感覚で良く分かっています。

 しかしだからと言って,これが『血液型性格診断』自体を否定する理由にはなりません。海外がどう言おうと,主張が正しい/間違っている,とは関係がないからです。

 

 確かに,日本は欧米と比べて,2次大戦中の鬼畜米英とか丙午とか,迷信的なものを妄信しがちな国民性があるような気はします。

 しかし,コロナ対策のマスクのように,海外がその効果に懐疑的だったマスクが今ではその効果が認められているように,日本発で正しいことが証明されることだったあるはずです。

 いずれにしても「海外が違うと言っている」という事実が主張の正当性を証明する理由になりません。マスクの効果も科学的,統計的に証明されたから認められたのです。

 

 「海外では~~~」という意見は,「海外」という権威にすがって,自分の主張を通そうとしているに過ぎません。

④バーナム(フォアラー)効果

 これは半分あっていて,半分間違っていると考えています。

まず,バーナム効果というのは心理学用語で,「誰にでも当てはまる曖昧なことなのに,自分だけ当てはまると錯覚する効果」を言います。

 

 バーナム効果は,血液型に限らず普通の占いでも多様されるものです。

例えば,「あなたは自己承認欲求が強い」とか「あなたは自由になりたいと思っている」とか「あなたは人には言えない隠し事が多い」と言われると,誰も当たっていると思ってしまいます。

 これは,人間誰しも次のような基本的な欲求やそれにより発動される行動や思考の習慣を共通して持っているためです。

  • 似たような理想を持っている
  • 自分の成長や幸せを望んでいる
  • 他人には親切でありたい
  • 苦労や悲しみの経験を持っている
  • 他人には言えない秘密がある
  • 他人は一般的だと思い込んでいる
  • 自分は特殊だと思い込んでいる

 少し横道に逸れましたが,「血液型性格占い」を否定する場合,それはバーナム効果に過ぎないという意見があります。確かにこの効果はある程度はあると思っています。

 

 しかし,半分間違っているといったのは次の2つの理由からです。

 

 まず血液型性格診断で占う性格を再掲すると,「A型」は几帳面,「B型」はマイペースでがさつ,「O型」はおおらか,「AB型」は変わり者,といったものです。

 

 1つ目の理由は,「血液型性格占い」には,バーナム効果でいうところの基本的な欲求やそれにより発動される行動や思考の習慣に該当しないものも含まれるということです。

  例えば,「AB型」の”変わり者”は,バーナム効果でいうところの「自分は特殊だと思い込んでいる」に該当します。

 しかし,「A型」の”几帳面”や「B型」の”がさつ”というのは,バーナム効果でいうところの誰にでも共通する特徴に必ずしも該当しません。少なくとも,上記のバーナム効果の例で挙げた例とは異なるものです。

 

 次に2つ目の理由です。バーナム効果では,言い当てられたときの自身の主観的な反応にフォーカスしています。

 しかし,血液型性格占いでは,第三者が自身と他人を比較した上での客観的な判断をする場合も多くあります。

 例えば,第三者に「変わり者だからAB型だ」と言われたときに,言われた本人が「変わり者かなぁ・・・」と思い込むのがバーナム効果です。

 一方,血液型性格占いでは,言われた本人が「変わり者」に該当するかどうかを判断するのはあくまで「第三者」です。

 しかもその第三者の判断は,他人と比較して相対的にどちらがより「変わり者」か判断するので,客観性もあるはずなのです。

 

 以上のことから,バーナム効果をもってしても「血液型性格診断」を完全に否定するには無理があると考えられます。

まとめ

 今回は,『血液型性格占い』への否定・批判の類型をまとめて,これらが的を得ない理由について記事にしました。ここまで書くと,『血液型性格占い』が信じている人のように見えてしまいますが,自身は否定派です(笑)

 こちらには,なぜ『血液型性格占い』が当てにならないかについて書いていますので,良かったらご覧下さい。

giron.hateblo.jp