近くて遠い国と言われる韓国ですが,全く関係が良くなる気配がありません。どうにも韓国から見たときの,米国,中国,北朝鮮,そして日本との関係で見た時に,それぞれ「傀儡」「事大」「融和」であり,日本との関係はこれらの国々との関係がこじれたり,あるいは国内で問題が起きた時の「スケープゴート」としてのポジションを確立してしまっている感すらあります。
これはこれで興味深いのですが,今回はそもそもなぜ日本がこのポジションを獲得?してしまったのかについて考えてみたいと思います。
最近の日韓関係
歴史的には,日本の35年間の併合や,慰安婦の問題など,いろいろあるのだと思います。では,日本と戦争をした中国はどうでしょうか?
中国のほうが実害はもっと強烈であるはずですが,執拗さはそうでもないと感じます。また,同じように長期間,日本の植民地とされた台湾は全く反日でないです。つまり,歴史事実だけでは説明できないほど,韓国の反日は強烈です。日常的な旭日旗(に似たデザインに対しても)に対して批判や,昨今の徴用工裁判の問題に端を発した不買運動など,多くの問題が同時に起こっています。これを政治だけでなく,国民主導で行っている部分もあり,他とは次元が違うのです。
これを招いた日本は,自分たちが知っている以上に酷いことをしてきたのでしょうか?実際韓国に起こった歴史的事実を考えると,同じく植民地支配を受けた台湾よりちょっと反日くらい,がちょうどいい反日の具合??ではないかと思います。
韓国が日本のことを気にくわない理由
反日の理由を考えるために,日本人自身が日本を誇る理由,あるいは,なぜ他国が日本を賞賛する理由ははなにか,を考えてみるとだんだん分かってくるのではないかと思います。
若干差別的なものや,勘違いを含めて,だいだい以下ではないでしょうか。
- 中国の影響を受けるも,鎌倉時代から自国の特徴的な文化を創造・発展。
- 明治維新を起こし,日本は欧米以外ではじめて自力で脱アジア化
- 2次大戦後にV字回復し,G7入り。経済面で世界に影響を与える。
- 経済規模を示すGDP(一人あたりのGDP)で長い間世界2位,1人あたりのGDPでも2位にまで到達(ちなみに現在は10位台で安定)。
- 日本文化はアジアを代表し,かつ(中国文化と比較しても)最も洗練されていると思われている
- 日本食は,フランス,イタリア,中国料理の次に来る存在で,現在もその地位は向上中
- 日本人の礼儀正しさや秩序,最大の敵だったアメリカともマジョリティで和解
一方,韓国は,日本とほぼ正反対の歴史を辿っています。
- 大戦前は千年間,中国の半属国として生きる。この間に,自国の特徴的な文化を発展できず(少なくとも世界的には殆ど知られていない)。
- 二次大戦前の近代化に失敗,戦後の近年の技術・経済発展すら日本が援助した,あるいは日本の技術者の貢献が大きい。
- G7にはおそらく今後も入れなず,G22どまり
- 漢江の奇跡と呼ばれる,戦後の経済発展はあったが,バブル以降に最低記録を更新中の日本にすらGDPおよび一人あがりのGDPで勝ったことがない
- 世界で知られる伝統的な歴史文化がない
- 韓国の文化や食がメジャーでなく,むしろ同じアジアでも東南アジアやインドの方が職では人気が高い。
- 嫉妬深く感情的になり,いつまでも政治だけでなく国民のマジョリティが歴史を問題視
まるでオセロの裏表のように日本と辿って歴史が真逆で,上で挙げた日本のポジティブな要素をことごとく持っていません。
近代の日本と韓国は,前者はWW2の敗戦以外は比較的うまくやったが,後者は失敗続き
文化面を見てみると,最近の韓流はJPOPをしのぐ人気を世界で得ているのは事実だと思います。しかし韓流の場合は,国が政策的に育てているものですし,欧米を源流とした音楽,ダンスをアレンジしたもので,正直なにもアジアらしさ,韓国らしさを感じるものでないです。そもそも,文化というものは民間から自然発生的に育つものではないでしょうか。
同じ欧米から生まれたものでも,日本らしく発展したアニメや,オリジナルコンテンツである漫画の方が,少なくとも個人的には,よっぽど誇らしいです。
昔の日本の欧米かぶれのPOPSで感じた恥ずかしさと似た感情を,今になってKPOPに対して感じてしまいます。
韓国の不運
以上のことが単に実力のみで決まっているなら,韓国も「仕方がない」と諦めて頂ける可能性はあるかもしれないです。
例えば,アメリカの強大さや,中国の人口を背景にした発展など,自国(韓国)の比較対象として諦めがつきやすい事情を持った強国,大国も存在します。また,強国でなくても,ドイツ,フランスといったヨーロッパの雄たちは,かつて米国どころでなく世界を支配した過去の栄光があります。
これに関連して,韓国が中国に対しては歴史問題で責めない理由は,中国がかつて宗主国だったという経緯があり,いわゆる事大主義で中国に対しては強いことが言えない,という意識があります。
一方,日本に対しては歴史的に韓国から文化を学んできた「弟分」であり,その「弟分」が「兄貴分」である韓国に対して行ってきた歴史的な数々の行為は許されない,さらにはその「兄貴分」を出し抜くなんてとんでもない,という感情が働いていると考えられます。
さらに,韓国にとっての日本は,地理的にも,中国の影響という点でも,環境が似ているにも関わらず,その微妙な地理的な違いや,タイミングなど運的な要素でことごとく韓国は裏目にでたアンラッキーの末,大逆転を許してしまったのです。
仮に日本も同じような歴史を辿っていれば,むしろ日本を好きになってくれた可能性もあったと思います。
日本は隣国である中国,ロシア,アメリカとの距離的な関係はほぼ同じであり,同じ東アジアの民族であり,人口も1億人とマクロでみれば近い(韓国:5千万人)。同じように,昔は大国,中国の影響を強く受け,従っていた国同士であった。。
しかし,日本は上述のように,中国の手を離れ,文化的,経済的に成功してしまった(2次大戦で手痛い唯一といえる大敗を喫しましたが。。)。
このような似たような環境・条件がありながら,何かが間違って,ここまでの差がついてしまった。さらに,今に至ってもなお埋めようのない差があるという事実が,その元々の嫉妬深い国民性と合わさって,彼らをフラストレートし,日本を嫌う根源になっていると考えています。
日本と韓国は隣国同士で似た地理的環境にありながら,近代の命運が大きく分かれ,失敗続きであった韓国。その嫉妬が反日の根源と考えられる。
まとめ
歴代の大統領の多くが、逮捕やその後の自殺に追い込まれていることを考えても,一応経済的には先進国であるが,普通な国でないのは明らかで,こういった国民性も反日も原因の一つではあるのだと思っています。
歴史的な事実関係でも,片方が植民地となった歴史があれば,少なからず,事後でも関係が悪くなるのは不可避なことだと思います。しかし,ここまでの長期間で不買運動まで起こるような悪関係は,中国,台湾,東南アジアの国々との関係を見ていても特異です。これを説明するファクターは,国としての「不運」と,同じような境遇にありながら異なる結果を導いた国,日本に対する「嫉妬」が根源にあるのではないかと考えているのがまとめとなります。