江のブログ

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コロコロ変わる日本のリーダーの交代について思うこと


日本は政治家をはじめリーダーがしょっちゅう変わります。交代のタイミングを見ていると,多くがコロナや震災などの「世の中の混乱」と時期が重なり,その責任をとって/とらされて,辞めていきます。あるいは国民からの不支持に耐えきれず,さらに身内からの「下ろし」の圧力で辞めていきます。最近ではコロナが原因で菅前首相が辞めました。古くは東日本大震災では民主党政権が崩壊しました。なぜ天災・震災・パンデミックのたびに,このようにコロコロ政治のリーダーが変わるのか?を考えてみました。

 

なぜリーダーがコロコロ変わるのか?

なぜ天災・震災・パンデミックのたびに,リーダーが変わるのか?

本来,これら『「不幸な事象」にへの対応への失敗』がその理由となりそうなものです。

しかし実際は,特に失策はなくても,これら「不幸な事象」によりもたらされる必然の「不幸な結果」に対しても,なぜか責任を取らされて辞めている場合が殆ど,と思います。

 

例えば最近の例では菅前首相の場合,後で述べる政策面の頑張りによるプラス評価など一般国民には殆ど関係なく,なぜか「コロナ対策に失敗した人」というレッテルを貼られて退任に追い込まれました。

 

 しかし本当にそうでしょうか。天災・震災・パンデミックは人間が避けることができない絶対悪の事態です。経済をはじめ国民の生活へのマイナスの影響は避けられません。

どんなに素晴らしい政策をしても,マイナスがプラスになることはありません。でき得ることはマイナスをいかに小さくするかだけです。

そのとき最前線で与えられた少ない情報の中,マイナスを最小限に抑え込む当時の最善に近い施策だった可能性はないでしょうか?またその是非を素人である私たちが判断できるでしょうか?

 

当たり前ですがコロナが原因で世の中に悪影響がたくさんでているのだとしたら,それは政治リーダーが悪いのではなく,コロナが悪い訳です。

もしコロナへの対応に不満があってリーダーを変えたいなら,現状が不満だから変えるのではなく,『他の人のリーダーに任せた方が現状をより良く改善できるから』であるべきです。

現状が嫌だから,トップをすげ替えても,後任者が現職よりうまくやれる保証は何もないからです。

 

しかし,今の国民世論を見ていると,「現状が不満。だから責任者を叩く、辞めさせる」という八つ当たり的な単純思考にしか見えません。

 

もちろん現状の対応に満足するのではなく,あくまで理想を求めるべきとの意見もあるでしょう。場合によってはそれは正しいと思います。

 

しかし,実際に起きているのは,実績のあるリーダーの首をすげかえては,より無能な後任に変えているだけです。

リーダーたるもの辞任含め全責任を負うべき,なんて話ではなくて,リーダーが無能な人に変わっていくという国民に不利益をもたらす状況を懸念しています。

 

最近の不当なリーダーの交代劇

最近目立ってかわいそうだったのは菅前総理です。

菅さんの功績を客観的に眺めてみると,称賛に値するものが多いです。

菅さんは,インバウンドの国内消費を1兆から4兆以上に増やしました。

高かった携帯料金も,今では安価が当たり前になってますが,アハモ(AHAMO)の登場を皮切りに劇的に下げました。

コロナが始まって以降も,2021年8月にファイザーのワクチンを日本向けに大量に確保しました。

政治マニアだけが知ってるような細かい政策だけでなく,政治を良く知らない人ても知っているような分かりやすい大きな成果がいくつもあります。

 

 しかし評判は就任から下降を続き。コロナを中心に,結果論でうまくいかなかったことを失策扱いされ,ワイドショーでは,しょうもない芸能人やワイドショー専門の専門家に攻撃させられ,バカ扱いされる始末。

終盤には,人相が悪いとか貧相だとか,政治能力と全く関係のないところまで攻撃されて,実際顔色も悪そうでした。

最後は9月の総裁選で立候補しないと表明し,総理を辞めることになりました。 

 

感情に任せてリーダーを退陣させた結果起きていること

 地道に結果を残した人を,後任となるであろう想定の後任と比較することもなく,そのときの感情だけでやめさせた結果何がおきるか?

 

 形式的には,優秀な人から順にリーダーに選ばれていきます。無能だから交代させられるのなら良いのですが,「不可抗力という事情があるにも関わらず,停滞している今の世の中が気に入らない」という理由で優秀なリーダーを切ってしまうと,その次にリーダーになるのは,元々2番目に優秀だった人です。

そして,この人も気に入らないからクビにしていくと,どんどんリーダーが無能化していきます。そこで生き残っていくのは,国民やマスコミに媚びることに長けたリーダーです。

国民全体や国民の将来の利益は損なっても,だった今,在任期間中に国民に分かりやすく奉仕してるかのように見える政策を展開するリーダーです。

そしておバカな国民はこういった人気とりの似非リーダーを批判しません,批判できるだけの分別がありません。

 

それにより損をするのは誰でしょうか。

真面目に仕事で結果を出しているのに,たまたま困難な時期に就任したことで,叩かれることが確定してるリーダーもかわいそうです。しかし一番不幸なのは,何より国民自身です。そして,その原因は政治家でもなく,国民自身ということです。

ということで,国民自らマスコミと一緒になって破滅に道を歩んでいるというのがこの国の現状ではないかと思います。

まとめ

 今回は,天災・震災・パンデミックなどの不測の事態が起きるたびに辞めさせられていく不幸な日本のリーダーについて,その理由と影響について考えてみました。過去の事例を見ていくと,優秀な人がしょうもない国民感情のために辞めさせられて実にもったいないと思えます。またその結果,悪い状況がさらに悪い状況を招くという負のスパイラルに陥っているように見えます。個々の能力でみれば優秀な日本人ですが,集団になると愚かな選択をしてしまうというのが相変わらず今も昔も変わらないと思ってしまいます。