最近今さらながら,人気の格安スマートウォッチ(Xiaomi製)を購入してみました。実際使ってみて,ダイエットを中心とした健康管理目的だったため,心拍数,歩数,消費カロリーなど分かりとても便利なのですが,もう1つ意外な効果として,最近(特に欧米中心に)注目の『マインドフルネス』実行に有効なツールなのでは気づきました。ということで,マインドフルネスとスマートウォッチの関係について考えてみました。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスという言葉をご存じでしょうか?日本ではそれほどメジャーでないですが,欧米ではメンタルの調子を整えるのに有効な方法として広く認知されています。
具体的には,普段当たり前過ぎて忘れてしまいがちな「呼吸」や「体の感覚」など,体のベーシックな活動や感覚に目を向けることで,過去の嫌な思い出に捉われたり,未来での出来事を想像して不安になることを軽減するというものです。
マインドフルネスを具体的に行う方法として,瞑想や呼吸法,ストレッチなどさまざまな方法が提案されています。
マインドフルネスの効果『自己を客観視する』
マインドフルネスに関する本は非常にたくさんあって,いろいろな類似した方法が提案されていますが,結局その本質なんだろう?と考えると,要は『自分を客観視する』ことなんだろうと思います。
人は,家族,職場,地域コニュニティー,友達関係,さまざまな人間関係の中で活動しています。そして,根底にある承認欲求によって,人と比較したり,怒られたりして落ち込んだりします。このような感情の起伏こそ人間らしさとも言えますが,自分を中心とした人間関係にばかり目を向ける,それ以外の周りにを見えなくなり,ネガティブな思考に嵌りこんでしまうことがあります。
その結果,外から見れば些細なことも,それに捉われて抜けせなくなったりする人もいます。こうなると,人生に悲観的になったり楽しめないといったことにつながりますので,とても勿体ないことです。
こういった状態の改善に有効なのが,「マインドフルネス」の考え方です。日常生活で無意識で実行している「呼吸」や「体の感覚」に意識的に目を向け,自分の存在を客観視することで,悩んでいることがいかにも小さなことに思えます。というより,実際に小さいな問題であること,を理解できるようになります。
「客観視」するとは具体的どいうことか?極論すれば,自分という個は「呼吸」や「体の感覚」といった生理現象によって生命を維持する1つの生命体に過ぎない,と捉えることだと思います。また同様に,一見捉えようのない感情やストレスといったものも,人間が生存する過程で獲得した「精神の反応」の1つに過ぎないと考えることができます。
そのため「あー自分って苛立っているなぁ/落ち込んでいるなぁ」と,自分の精神状態を「客観視」するだけでも気分は楽になったりします。
スマートウォッチとマインドフルネス
スマートウォッチは,心拍数,歩数,消費カロリーといった身体の健康にかかわる数値だけでなく,心の健康にかかわる睡眠の質や,ストレスなど心の状態まで数値化されます。
マインドフルネスの本質が「体と心の客観視」と捉え直してみると,スマートウォッチはマインドフルネスを実行する補助ツールとしてうってつけであると理解できます。
良く知られているように身体の健康は心の健康に密接にかかわります。体の状態,例えば運動面に課題がある場合は,精神面に影響は出ますし,心の状態が良くなければ運動する活力もなくなるでしょう。
こんなとき,マインドフルネスを呼吸法や瞑想などで実行するだけでなく,スマートウォッチを使って心身の状態を数値化して「現状把握」し,さらに心身を状態を「客観視」することで,より総合的に,効果的に心身の改善が図られる,ということになるのです。
まとめ
今回はマウンドフルネスとスマートウォッチの関係について考えてみました。マインドフルネスを頭で意識する以外の方法でやってみたい,逆にスマートウォッチで何となく生活が充実したと感じている人への理由付けとして,お役に立てたら幸いです。