江のブログ

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鎌倉市でスプリング(ポケットコイル含む)入りマットレスを処分できない件~周辺自治体との比較と改善提案

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 最近ベッドマットレスを買い換えたのですが,そこで知った一般的なマットレスの処分方法,また自分が住む鎌倉市でスプリング(コイル)マットレスの処分ができず,市と提携する民間委託業者で高額な請求される事実,そしてほかの周辺自治体との格差と改善提案について記事にしてみました。

↓買い替えた『シモンズベッド』のレビューについてこちらをご覧ください。

giron.hateblo.jp

 

一般的な自治体でのベッドマットレスの処分方法

 マットレスは一般的には大型粗大ごみに該当します。普通の自治体では,①自治体に回収してもらう方法,②自治体のゴミ処理施設の直接訪問してゴミを持ち込む方法,の2つがあります。

①自治体に回収してもらう

 ゴミを捨てる側は,予め電話や市の当該ページにアクセスして回収日を予約し,自治体が発行している『ゴミ出しシール』を購入します。『ゴミ出しシール』の金額は自治体ごとに定められていますが,1,000~2,000円が相場です。回収日までにゴミを自宅前など指定された場所に搬出し,『ゴミ出しシール』を貼り付けておきます。指定日当日になったら,業者が回収しに来てくれます。 

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出典:鎌倉市HP

②自治体のゴミ処理施設への持ち込み

 持ち込み粗大ごみとして,ゴミ処理施設に直接訪問して処分することができます。ただし,マットレスが車に乗せられるサイズの場合に限られます。

 ゴミ処理施設に持ちこむことで,回収コストがなくなるので処分費を安くすることができます。金額は自治体ごとにかなり幅があり,回収の場合の半額以下(500~2,000円)が相場です。

 

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出典:鎌倉市

 持ち込みの場合の注意点ですが,厚さ20cm以上のスプリング(コイル)マットレスは折りたたむことはできないです。折りたたまないでマットレスを積み荷できるのは,ハイエースなど大型ワゴンくらいです。そもそも,力のある男性でないと車に積み込むこと自体が困難であることは注意が必要です。

 

ポイント

自治体サービスを利用してマットレスを処分するには,一般的に①粗大ゴミとして回収してもらう方法,②粗大ゴミとして市のごみ処理センターに持ち込む方法の2つある

 

鎌倉市ではポケットコイルマットレスの処分ができない

 当方でもマットレスを買い換えるタイミングがあり,住んでる鎌倉市に処分を依頼することにしました。当然処分できるものだと思って調べた結果,驚きの情報が鎌倉市のページにありました。

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出典:鎌倉市HP

 なんと,スプリング(コイル)入りマットレスは例外的に,粗大ゴミ,大型粗大ゴミのいずれにおいても処分ができないとのことでした。

  同じページにスプリング(コイル)入りマットレスを処分できない理由として下記がありました。

スプリングマットレスは適正処理困難物として、市で処理しないごみに指定されています。家庭から出るスプリングマットレスにについては、平成29年12月4日から市が許可した処理業者の、鎌倉市資源回収協同組合で受入れが可能になりました。詳細は鎌倉市資源回収協同組合にお問い合わせください。 

 

 日付の12月が半角で4日が全角で統一されてなかったり,「市が許可した処理業者の、」の日本語が変だったり(「市が許可した処理業者である」?),突っ込みどころはありますが,ここは置いておきましょう(笑)。

 要は,『スプリング(コイル)入りマットレス』は市のゴミ処理施設では処分できないので,民間の業者に委託しているということです。

 

 という訳で「鎌倉市資源共同組合」のページを調べてみました。価格表は以下です。全てマットレスをゴミ処理施設に持ち込んだ場合の価格です。

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出典:鎌倉市資源回収共同組合HP

  一般的な相場感として,数10キロある重いマットレスの搬出,車への積み荷と輸送は市民まかせであり,業者は処分するだけ良い「持ち込みゴミ」であることを考えれば,とても高いと感じるのではないでしょうか。

 また,スプリング入りマットレスの主流となりつつある,ポケットコイルタイプのマットレスの場合,1,000円がさらに上乗せされます。また,全長が2mを超えるとさらに500円加算されます。

 つまり,ダブルサイズで長さ2mのポケットコイルタイプのマットレスの場合,処分費用はマットレス1枚当たり8,500円です(7,000+1,000+500円)。

 

 新品のポケットコイルマットレスも安いものなら数万円で購入できます。マットレスの搬出と積み荷,業者への輸送は大変な労力と手間です。多くの女性には力的に困難でしょう。マットレスの回収もせず処分のみでこの価格はとても高いと考えられます。

 本音を言うと,自治体相手であることを逆手に取ったぼったくり価格,にしか見えません。

 

 ここでの結論は以下です。

  • 鎌倉市のゴミ処理施設では『スプリング(コイル)入りマットレス』は処分できない。
  • 市が外部委託する業者を利用した場合,ポケットコイルタイプで7,000円~(持ち込みのみ)と高価

 

他の自治体では処分できる 

 スプリング(コイル)マットレスについて調べてみると,なるほど,ウレタンなどの詰め物のみのマットレスと違い,処理が困難であるのは事実らしいです。

 それでは,他の神奈川の周辺自治体はどうなのか?と思い,隣町の藤沢市について調べてみました。

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出典:藤沢市HP

 普通に『処分可能』なゴミ一覧に含まれています。しかも,マットレス『3つ』までを一組として1,000円で回収処分できるなど,大盤振る舞いです。鎌倉市では,持ち込みが必要な上,最低でも21,000円(シングルサイズ×3)もかかります。

 

 藤沢市は鎌倉市より大きな地方自治体であるのは事実です。もしかしたら,藤沢市が例外的なのかもしれません。それではその他の周辺自治体も調べてみました。

 まとめたのが次の表です。

種類 横浜市 藤沢市 茅ヶ崎市 逗子市 葉山町 鎌倉市
マットレス処分可否 ×

回収•処分

価格[円]

2,200

1,000

500

*ダブルサイズ以下

1,200 2,000

7,000~

*民間委託/持込み必要

 

 横浜市,藤沢市あたりが処分できるのは分かるとして,逗子や葉山など,鎌倉より小さな自治体でも回収処分可能なことが分かりました。

 繰り返しますが,鎌倉の場合は,処分費用のみの価格です。重いマットレスの搬出,積荷,輸送は自分でやる必要があります。鎌倉市以外は,回収までやってくれた上の価格です。

 結局調べたところ,神奈川の周辺自治体でマットレスの回収・処分ができないのは鎌倉市のみであることが分かりました。このサービスの悪さは,一体なんなのでしょうか。

 

ポイント

・近隣で唯一,自治体主体でポケットコイルマットレスを処分できない鎌倉市

・委託業者に任せた結果,マットレス持ち込みが必要な上にコストは他自治体の4~10倍

余談(ゴミ処分施設の謎): これまで自分は何度か鎌倉市の持ち込みゴミのサービスを利用したことがあるのですが,実施にごみ処分所に行ってみると毎回思うことがあります。もう,明らかに人が多過ぎなのです。入門すると,まず積み荷をみて貰い,ゴミ処分費の査定を行います。その後,ゴミを受け渡す場所に所内を移動するのですが,その場所に着くと,今まで何してたんだろうと思うような暇そうな中年男性が5~6人待ち構えています。別に彼らの態度が悪かったり,手際がとても悪かったりする訳ではないのですが,とにかく人が多すぎるのです。だってこっちは1人で荷物積んできたわけです。なんで5~6人もいるの?と思ってしまいます。。

鎌倉市に問い合わせてみたら驚きの答えが・・

 周辺に自治体と比較したこの圧倒的なサービスの悪さの原因は何でしょうか?

 鎌倉市に問い合わせてみました。すると,驚きの答えが返ってきました。

私:「周辺自治体ではスプリング入りのマットレスの処分対応しているのに、鎌倉市のみできないのは何故でしょうか・・」

鎌倉市担当者:「鎌倉市では,スプリング入りのマットレスは処分できないんですよ。」

私:「いや,だから電話しているんですが・・周辺自治体では処分対応しているのに、鎌倉市のみできない理由を聞いているのですが・・」

鎌倉市担当者:「処分可能な施設を作るのもお金がかかりますので・・・」

 

 この時点で,もう話しても無駄と思い,話を切り上げました。お金をかけなければできないのは当然ですから・・。

 

鎌倉市に提案したいこと

 少し余談を挟みましたが,せっかくなんで改善提案をしてみたいと思います。趣旨としては,他の自治体が実現しているのと同等のサービス提供することです。

 

 繰り返しますが,鎌倉市のゴミ処理施設では『スプリング(コイル)入りマットレス』は処分できず,外部委託業者を利用する必要あります。これを利用した場合,重いマットレスを車(ない場合はレンタカー)などに積み荷し,業者施設を訪問することを強いられる上,ポケットコイルタイプで7,000円~と高額な処分費用を請求されます。

 

 積み荷ができない,高額なので利用したくない,と思うのは当然で,するとここに浸け込む悪徳業者にも引っ掛かり易くなります。高齢者の多い鎌倉市ではなおさらです。

  そこで提案したいのは次です。

 

・現在の市の委託業者に,他の自治体で実現しているコストを突き付けて,値下げ交渉する

 

 また,そもそもマットレス処分のための特別の設備が必要なのだとしたら,それを全ての自治体が1つ以上持っている必要などあるのでしょうか。それ程,使用頻度は高くないはずです。

 そこで2つ目に提案したいのは次です。

 

・マットレスに限り,周辺自治体と交渉し処分可能とするスキームをつくる 

 

 もし稼働率が高いなら,それは必須な設備ということであり,高くても市として優先的に購入する必要があるということだと思います。

まとめ

  今回は,一般的なマットレスの処分方法,また自分が住む鎌倉市でスプリング(コイル)マットレスの処分ができず,市と提携する民間委託業者では高額な請求がされる件,そしてほかの周辺自治体との格差と改善提案について記事にしました。他の自治体をちゃんとベンチマークして,理不尽にサービスが悪い点は早く是正していくべきだと思います。自分自身,マットレス買い替え一つで多大な時間を使ってしまいました。この記事が鎌倉市の目に届いて,改善に向けて動いてくれれば幸いです。