江のブログ

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スイス留学のメリット・デメリットまとめ~2年の留学経験からポイントを解説!

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 こんばんは,えの吉です。プロフィールにもありますが,自分は2年ほど,スイスに留学していたことがあります。 これまでの記事で,非英語圏の留学でも十分の英語が身につくことを記事にしてきました。その理由はこの記事でも触れますが,詳しくは以下の記事をご覧ください。

giron.hateblo.jp

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 留学時代を振り返ってみますと,英語がかなり上達しただけでなく,仕事(研究)の面でも大いに進展し,またスイスという国の環境が,その時間がさらに豊かなものにしてくれたと感じています。

 今回の記事では,非英語圏の中でも特に自分が留学したスイス留学のメリットと,さらに少し注意してみたいデメリットについて紹介したいと思います。

 

1.スイスという国の基本情報

 まずスイスという国について簡単に基本情報を書きたいと思います。

 スイスは学校の社会科の授業では「永世中立国」と教えられますが,その意味は,他国で戦争があって中立を宣言し,それを他国も認めているという意味になります。そんな独自の立場を反映して,EUには非加盟を貫き通していて,通貨もスイスフラン(CHF)という独自通貨です。

 人口はわずか700万と東京都の人口約1000万より少ないです。そんな小さな国ですが,南はドイツ語圏,西はフランス語圏,北はイタリア語圏と別れていて,変化に富んできます。英語は学校で必修となっていて,ちゃんと教育を受けたスイス人で英語を喋れない人はほぼ皆無です。

 経済や政治の中心はドイツ語圏の首都チューリッヒで,自分も留学先はチューリッヒで2年間チューリッヒ市民でした。

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朝焼けで赤く照らされるマッターホルンの山頂

 

2.スイス留学のメリット

  世界の住みたい国ランキングなどを見ると,カナダやニュージーランドなどとともに,TOP3の常連国です。また,スイスの首都チューリッヒも,世界の住みたい国ランキングのTOP3の常連です。これらの国や街に対する高い評判の具体的な理由は,次から見て行く,国の美しさや便利さ,治安の良さといったことに由来しています。また,その後に,留学していたからこそわかるスイス留学のメリットも見て行きます。

国が美しい

  次は,ユングフラウヨッホ (Jungfraujoch)にいったときの写真ですが,自然の景色が素晴らしいです。

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 また,街並みも,お隣のフランスやイタリア,さらにイギリスのような派手さはないですが,十分にヨーロッパの街並みを楽しむことができます。街の清潔さという点でいうと,スイスの街の方が1段上です。

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現地の友人とスキーに行ったチューリッヒ近郊の雪山

欧州の中心に位置

  旅は人を成長させてくれます。旅をしようと思った時,スイスは欧州のちょうど中心に位置するのでとても便利です。西に行けばフランス,北に行けばドイツ,南にいけばイタリア,東はオーストリアと,歴史が豊かな素晴らしい国々ばかりです。飛行機を使えば,イギリスも北欧の国々も,トルコも信じられないような価格で旅行することが可能です。ちなみに,自分はスイス留学中に20か国以上を旅しました。

 いずれこのブログに書くかもしれませんが,どのたびも思い出深いものです。特に,車で一人旅した,スイス→イタリア→スロベニア→オーストリア→ドイツ→スイス周遊の10日間の旅は一生忘れられません。

治安が良い

  アイスランド,フィンランドとともに,TOP3の常連となっています。実際住んでみても,夜街に一人でいても全く身の危険を感じることがありません。日本のような柄の悪い酔っ払いもいないので,むしろ安全に感じるくらいです。

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夜のチューリッヒの街並み

国民の教養・語学水準が高い

 1人あたりのGDPは,近年でも世界TOP3です。やはり経済が良い,教育水準の高くなり人々の教養が高くなります。これは上で書いた治安の良さにもつながっていると思います。

 教養ということでは,アインシュタインも卒業したETH(スイス連邦工科大学)があります。世界大学ランキングでも10位圏内の米英一流大学の次にくるのがこの大学です。実は,自分はこの大学に留学していたのですが,とても教育水準が高い,素晴らしい大学でした。在籍する学生は英語は当たり前に話せますし、授業も全て英語でした。ですので,英語の勉強という観点でもネガティブな要素は一つもありませんでした。

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ベルンの旧市街地の中にあるアインシュタイン博物館

 

3.スイス留学のデメリット

物価が高い

 スイスの物価の高さは有名ですが,実際高いです。一番安いマクドナルドのセットでも1000円以上,ビックマックのセットは当時の為替で1500円程度したと思います。また,スーパーでも卵1パック(10個入り)が300円くらいしました。ちなみに乳製品は日本と同じくらいです。(日本で生活しているとあまり感じないと思いますが,日本に農業,酪農製品は世界的に高いです。)

 一つ解決方法があります。それは,近隣の物価の安い国に買い出しにいくことです。スイスは小さな国です。車を一番近くに国境に向かって走らせれば,数時間で国外にでることができます。自分はチューリッヒ近郊に在住でしたが,2週に1度ドイツのロシュテッテンとかリシュテッテンなどの最短で行ける街に買い出しにいっていました。時間は片道30分でした。特に,ドイツの中でもALDI(アルディ)やLidl(リドル)は安いディスカウトスーパーで,スイスの一般的なスーパーcoop(コープ),Migros(ミグロ)などと比べて,1/3以下の値段で食品が買えました。肉はスイスに持ち込む際,最大の重量制限があるので注意する必要があります。

田舎な雰囲気が退屈?

 例えば北海道当たりで似たような牧草地帯に慣れていると,ひょっとすると退屈に感じるかもしれません。自分は神奈川在住でそこまで都会に住んでいる訳ではないですが,ゆったりのんびりとしたスイスの田園風景が大好きでした。

 一方,田舎出身の友人のトルコ人(イスタンブール出身)は,「せっかく欧州の都会(チューリッヒは首都なので。。)に来たと思ったのに,トルコと同じ田舎じゃないかっ」と愚痴っていました。個人的には,出身に依らず,北海道のような田園風景が好きな方,欧州の街並みが好きな人にスイスはぴったりだと思います。

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ユングライロッホ付近でケーブルカーの中から撮った写真

ご飯が美味しくない?

  スイス料理は,基本的は大味な欧州料理といった感じで,最初は真新しくていいのですが,半年過ぎたあたりから完全に飽きて,猛烈に日本食が食べたくなりました。これは,日本からスイスに留学して数年滞在している人が口を揃えていうことです。

  また当時(2014年)といってもそんな昔ではないですが,それほど日本食がスイスでは広まっていなく,良い日本食レストランもあまりありませんでした。パリや北欧にいったときは至るところに日本食レストランがったので,スイス人は食への拘りがあまりないのではないかと思いました。

  またスイスと言えばチーズフォンデュですが,期待して食べるとまた,チーズはワインがかなり入っていて,風味にクセがあります。味にクセがある上に,チーズにつける食材も基本はひたすらパンをつけて食べるのですぐに飽きてしまいます。日本で食べた方がおいしいと感じてしまいました。

 

 そこでお世話になったのが,スイスのどの街にも点在するアジア(日本)食材店です。パターンはだいたい2パターンあって,アジア系の食材を広く扱っていて一部が日本のものである場合,もう一つは日本食材のみの専門店です。前者は,とにかく安いですが品質がちょっと心配です。後者は綺麗で欲しいものが見つかり易いですが少し高い,という特徴がありました。

 日本食材店で見つけて,久しぶりに作った食べたバーモンドカレーの味は忘れられません(笑)

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スイスのスーパー(coop)に売られていたおにぎり。日本食欠乏症の時期だったため買ってみましたが,ごはんの質悪い上に,味付け好みでなく全くおいしくない。。日本のコンビニおにぎりの方がはるかにおいしいです。しかも3.95CHF(450円ほど)です。。

4.まとめ

  今回は,2年間のスイス留学の経験から,スイス留学のメリット・デメリットについてまとめてみました。欧州留学,スイス留学を検討されている方のご参考に,また経験者の共感が得られれば幸いです。

 

 留学前の英会話などの具体的な勉強方法については,良かったらこちらの記事をご覧ください。

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