江のブログ

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英語でプレゼンテーション 勉強法とおすすめ本

 こんばんは,えの吉です。自分はプロフにありますようにメーカーの研究職なので,ときどき国際学会にも参加します。自分は国際学会で5回程度発表してきましたが,いずれも発表および質疑応答で全く窮することなく,発表してきました。ですが,他の日本人発表者を見ていると,未だにスクリプトを丸暗記している人を見かけます。そして,アドリブが求められる質疑応答(Q&A session)で,質問が全く聞き取れず玉砕する例を何度も見てきました。そのたびに失礼ですが,同じ日本人としてとても恥ずかしい思いをしたことがあります。

 これは極端に酷い例としまして,今回は,どうしたら英語のプレゼンテーション(特に理系のプレゼン)でスムーズな発表ができるのかについて記事にしました。記事は,おすすめの勉強法と,英語のプレゼンテーションの学習の中心になるおすすめ書籍を中心に書きたいと思います。

  ちなみに言語関係なく,プレゼン自体が苦手という方は下記の記事をご覧ください。

giron.hateblo.jp

 

1.英語プレゼンに別途学習が必要な理由

英語ができるほどプレゼンに訓練は有効

 ここでは,そこそこ英語はできるのに,英語のプレゼンをどうやったらいいのか分からないという方を対象としています。 そもそも英語のプレゼンに特別な勉強は必要なのか?英語力が高ければ問題ないのでは?とも思う方もいるかと思います。実際のところ,英語力が高ければ,プレゼンの成否はともかく,どうにかなります。ただ,ちょっとした努力で,かなりスムーズに自信をもってプレゼンを進行し,成功させることができます。それは,日本語と同様に英語でもプレゼン特有の表現があって,それをマスターすることで劇的にプレゼンを改善できるからです。

日本語と一緒でプレゼン特有の決まり文句がある 

 日本語でも「それでは,~について報告させて頂きます」「それでは,次に結果と考察についてご説明します」とか『決まり文句』があります。日本人であれば,決まり文句以外の表現を使うことで慣れた感じをだせるかもしれないですが,不慣れな言語で『決まり文句』以外のことばを使うと,違和感を与える可能性が高いです。

  英語でも同様にプレゼン用の表現がありますので,それらを覚える必要があります。さきほどの例は,1つ目については,次の3つのいずれも正解です。1つの表現に偏るのではなく,3つを上手く使い分けることで,自然な印象を与えることができると思います。

 

 〇 Today, I'd like to talk about ~.

 〇 In this presentation, I'd like to focus on ~ .

 〇 My presentation today is about ~.

 

 一方,2つ目の場合は,直訳では違和感があり,決まり文句を使った方が自然でしょう。

 ×  Next, I will explain about the result and discussion. 

 〇 Next, I'd like to move on to the results and discussion.

 

 もともとの英語力が高い人であれば,ここで挙げた表現はいずれも,手持ちの表現の1つだったりするので,「どの表現が自然か」を知るだけで,あとはスムーズに身に付けることができます。

 

 ではもともと全く英語ができない人はどうしたらいいのだろうか?ということになります。この節の最後に少し厳しいことをいいますが,スクリプトが無いと話せ無い人や,質疑応答が全くできない人は,国際学会など英語でわざわざプレゼンすべきでない,と思っています。前回のプレゼンの記事で書きましたように,プレゼンの目的は「伝えること」です。発表でうまくつたえられなかったことを質疑応答で補完し,聞き手に理解してもらいます。つまり,聞き手とのコミュニケーションが不可欠なのに,それができないというのは,時間を割いて聞いている聞き手に失礼だと思います。失礼というと観念的な言い方ですが,兎も角そのプレゼンを聞いている大勢の人に有意義でない時間を過ごさせてしまうことになります。厳しい言い方ですが,残念ながら,国際会議でプレゼンする資格がないということではないかと思います。

 

2.おすすめ勉強法

プレゼンの「英語表現」は『本』で勉強する

 今や,本だけでなく,ネット,ブログ,動画,など様々なコンテンツがあります。例えば,プレゼンを始めるときの決まり文句として,先ほど以下の例を挙げました。

 

 〇 Today, I'd like to talk about ~.

 〇 In this presentation, I'd like to focus on ~ .

 〇 My presentation today is about ~.

 

 これらの例文であれば,ネット,ブログ,動画,などいずれのコンテンツでも掲載されているような基本的なものです。しかし,これらのメディアの中で,自分は圧倒的に本(特に,次節でおすすめする本)をおすすめします。

 それは,次節で詳しく書きますが,情報のきめ細かさ,想定する場面の豊富さ,図表などのビジュアライズの工夫といった点で,本が『圧倒的に』優れているからです。

 ネットの場合,まずその情報の真偽や,コンテンツも有名本から適当にセンテンスを抜粋したようなものが(一見コンパクトにまとめたように見せていますが・・)残念ながら多いように思います。

ネット活用ならYouTubeでネイティブのプレゼンを体感

 英語のプレゼンを勉強するツールとしてネットを活用するのだとしたら,YouTubeでネイティブのプレゼンを体感することかなと思います。それも,日本人が作った解説動画ではなくて,ネイティブの生のプレゼンを録画しただけのような動画です。生の英語のプレゼン事例がたくさんあり参考になります。しかし,ネイティブのプレゼンを聞いても初心者にはつらいかもしれません。また,コンテンツの当たり外れが多いです。このような意味では,中級者~上級者向けかもしれません。

なにはともあれ基本となる英語力を向上

 プレゼン専用に勉強も有効ですが,上にも書きましたが,基本の英語力が最重要です。プレゼン本番が近いときは,英語力自体を短期間に高めることが困難ですが,準備期間があるときは,基本に立ち返ってベースの英語力向上に努めましょう。

  英語力を向上について次の記事に概論を書きました。英語のプレゼンでは,特に運用力の部分が重要となります。

giron.hateblo.jp

  また,運用量を伸ばす具体的な方法として,このサイトでは,まずは瞬間英作文,その後にコスパ良く運用量を実践トレーニングするには,フィリピン英会話(その中でも特にQQE)を強くおすすめしています。

giron.hateblo.jp

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3.英語プレゼン力向上におすすめの本

 おすすめするのは,日本大学歯学部教授(本を書いた当時の役職)のC.S.Langham氏が書いた『国際会議English 挨拶・口演・発表・質問・座長進行』という日本人の英語プレゼン改善のために書かれた本です。

 Amazonの『プレゼンテーションのためのビジネス英語』というカテゴリーで,3位(2020年6月現在)の人気の書籍です。よく見ると,同氏の書籍が3位,4位,7位となっています。

 実際のところ,このランキングは当然と思えるくらい内容が充実しています。次に,この本のおすすめのポイントをご紹介していきます。

 

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Amazonプレゼンテーションのためのビジネス英語 の 売れ筋ランキング(2020年6月時点)

おすすめの理由①:著者がネイティブ

 やはりネイティブの安心感は大きいです。日本人が書いたものだと,本人が違和感ないと思っていて例文を書いていても,実際は違和感があるんじゃないか。また,ネイティブチェックで修正はしていても,本当にネイティブから見て最良の表現になっているのか,など不安があります。その点,この本の著者は正真正銘のネイティブです。

ちなみに先ほどあげたランキングで,著者が日本人でない,ネイティブなのは,同氏以外では6位のデビットセイン氏だけです。また,アマゾンのレビューの評価もとても高いです。(☆4.5)ちなみにこの本8~9割は平易な英語で書かれています。そのため,読んでいるだけで英語の勉強になります。

おすすめの理由②:内容が骨太

 著者のC.S.Langham氏の肩書(歯学部教授)が示す通り,本の文体から教養が感じられます。また,プレゼンの指導の経験も豊富なようです。6位の本もネイティブが書いたもので売れ筋ですが,アマゾンのレビューの評価はそれほど高くないようです(☆3.5)。

 実は6位の著者の本も何冊か購入したことがあるのですが,ビジネス用の書籍でも,どうも「よく使う日常英会話表現」というような初心者向けに感じられる本が多いです。また,一般のネイティブの方という感じで,C.S.Langham氏のような教養を,大変失礼ですが感じませんでした。

 その点,この本はいかにもフォーマルなプレゼンの経験豊富な大学先生が書いたというような骨太で本格的な本です。

おすすめの理由③:内容のバリエーション

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ポスター発表

 この本の素晴らしいところは,プレゼン中の表現はもちろんのこと,プレゼン前の挨拶や質疑応答,さらに座長として定型表現前で豊富な例文が記載されているということです。本のタイトルの通り,プレゼンに関わる様々なシチュエーションが網羅されています。かなり網羅性を意識して設計されていることが感じられます。 

 また,いろいろなところで応用が利く口頭発表だけでなく,ポスター発表(A0やA1などの大きな紙に発表内容をまとめて,パネリストとして説明する形式のプレゼンです)についても記載があります。

 次はポスター発表のパートで出てくる例文です。

 

How are you doing? I'm the auther of this poster. If you have any questions, I'd be pleased to answer them.

 

I have some handouts here. Would you like one?

 

 自身のポスターに客引きするときの自然で簡単な英語表現です。このような表現が多数掲載されています。これは他の本には無いコンテンツなので,とても役に立ちます。

 

 またコラムでは,ネイティブ目線で,日本人発表者がプレゼンでジョークを言うことの違和感について書かれていたりします。またこちらも時々見かけますが,最初に自分の英語力が低いことを宣言したりすることは,全く無用で,プレゼンの成功に何も影響がないことを説いています。本当にいろいろなところに神経が行き届いている本と感じます。

おすすめの理由④:コンパクトで薄くて軽い

 B6サイズ(18×13cm)とコンパクトで,内容のボリュームの割に紙が薄いためか厚くなく,持ち出しやすくなっています。プレゼン用という性質上,携帯しておきたいところなので,嬉しい特徴です。オンラインのプレゼンでも必携です。

その他のおすすめ英語プレゼン本

  ここで紹介するのは,The Japan Times出版の『理科系のための英語プレゼンテーション技術』という本です。上記は超おすすめですが,こちらもいろいろ購入した中で,役に立った本です。こちらは完全に理系,しかも物理,化学系の向きですね。著者は,志村史夫先生です。ネイティブではなく英語の専門家でもないですが,執筆当時は大学の先生(教授)です。

 先ほどの本とは,英語プレゼンの決まり文句などの部分でかぶる部分がありますが,その部分では上記C.S.Langham氏の本が圧倒的に優れています。

 こちらの本の特徴を列挙しますと,下記です。これらは他にはない得難い特徴なので,これらの要素に不足を感じている方は購入されてはいかがでしょうか。

  • 図形や図表などの説明の仕方を細かく提示
  • 指数・対数・n乗数,行列などなどの豊富な数式の英語表現を網羅,『CD付きで』確認できる
  • 英語のスライドの作成方法まで指南してくれている

4.まとめ

  今回の記事では,英語でプレゼンする上での考え方と,勉強方法,さらに勉強の核となる,おすすめ書籍についてご紹介しました。英語のプレゼンの機会がある場合は,普段の英語学習のプラスαとして,ご紹介した方法や本を試されることをお勧めしたいと思います。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。