こんにちは,えの吉です。自分を含め,今の日常生活に不安を感じている方は多いと思います。グローバル化による貧富の差の拡大,日本の国際競争力の低下と経済の長年の低迷,これによる可処分所得の止まらない下落。これに加えて,昨今のコロナ騒ぎで不安は世界に広がり,益々この流れは加速していきそうです。さらに,現在の状況悪化が反映される2~3カ月先には一体何が起こってしまうのか?2020年の年明けには想像していなかった恐ろしい世の中になっています。
ただでさえ,経済的な不安が渦巻く中,さらに個人的な人間関係などの悩み,不安を抱えていらっしゃる方も多いかと思います。それではこの不安に対してどう対処したらいいでしょうか。一般的ではありますが,不安への対処法についてまとめてみました。
関連しまして,『怒りの感情』を抑える方法については下記記事に詳しく書いています。併せて読んで頂ければ思います。
不安を抑える7つの方法
①自身の『今』に集中する
不安というものは,基本的には将来に対する不安です。何か心が浮かないとき,自問自答してください。何が心に引っかかっているのか?おそらく未来に対してはないでしょうか。得てして,未来に対しての不安は,自分でコントロールできない遠い未来に対してであったりします。また,遠い未来の不安は過剰に評価しがちです。
これから起きることに心配するのではなく,今に集中しましょう。
『今』,何が起きているのか?
『今』,自分の尊厳を脅かすものはあるのか?
これらに対して,『今』すべきことはあるのか?
もし『今』でなければ,考えても無駄なので,一旦置いておいておきましょう。そうすることで,遠い未来の不安に振り回されることはなくなります。
②起きていることを客観視する
不安に駆られていると,人はどうしてもワーストケースばかりを考えてしまいます。このような不安が襲ってきたら,こういったワーストケースがどれくらい現実的にあり得るのか,考えてみましょう。現実にもっとも起こりうるシナリオが何か,客観的に考えましょう。
例えば,仕事が大きなプレゼンがあったとします。緊張でプレゼン中に真っ白になったらどうしようと考えるより,現実を見て,「自分は確かに緊張している。でも準備は十分にしてきたはずだ」,というように意識を変えましょう。うまくいくこともある,うまくいかない部分も出てくるでしょう。しかし,少なくとも,自分が感じている不安・恐怖を客観視することで,そうでない場合に対して,冷静に合理的な対処をしやすくなるはずです。仮に失敗した場合でも,次回に向けた反省を冷静に行えるでしょう。
③深呼吸する
深呼吸することで,興奮が収まるように,不安のいくばくかは抑えることができます。これは,これまで何度も当ブログで扱っている『呼吸法』とほぼ同じことです。呼吸法の基本は,息を吸うことだけでなく,吐くことにも意識を向けることです。これにより,『今』に意識を向けます。呼吸法を実践することで,不安の原因にもなり得る『興奮』を抑えるだけでなく,心を整えることができます。
④3-3-3エクササイズ
身の回りを見て,『3つ』のものに注目し,それらの『3つ』の名を読んでみましょう。最後に,自分の体の『3つ』の部分を選んで,動かしてみましょう。かかと,手首,耳,といった具合にです。こうやって,身の回りのもの,あるいは自分自身の身体に目を向けることで,過去や未来などいろんなところに向いている心を『今』に集中させることができます。
⑤とにかく何か別のことをする
立ち上ったり,散歩したり,何かものを投げ上げては掴んだり,してみましょう。不安に駆られた心を,別のことに向ける。不安がすぐに無くなることはありませんが,これだけで正常な心のコントロールがし易くなるはずです。
⑥真っすぐ立つ
不安に駆られると,どうしても弱々しくなって背中が曲がってきます。それによって,さらに自分が惨めに感じられてきます。まさに,不安と惨めさのダブルパンチで,さらに気分落ち込んでしまいます。そうなることで,負のオーラを放ち,回りからも敬遠されてしまいます。完全に負のスパイラルです。
不安に駆られたときこそ,胸を張って真っすぐ立ちましょう。座るときも,背筋を伸ばしましょう。そうすることで,自分自身だけでなく,周りからの目も変わって,気持ちを立て直しやすい環境に変わっていくでしょう。
⑦セカンドオピニオンを求める
不安に駆られたら,友人や家族に話して,不安を相談するのも手です。これには2つの効果があります。1つは,不安への対処方法やそれに繋がるヒントを聞ける可能性があるということ。2つ目には,不安の内容について他人に説明すること自体,不安を客観視することに繋がり,不安の原因をあるがままに捉えて問題を整理しやすくします。
ただし,重要なのは,あくまで感情的にはならず,冷静に客観的に不安の内容を説明し,自身にフィードバックすることです。こうすることで,不安を抑える上で大きな成果が得られるでしょう。
まとめ
今回は,将来不安を抑える代表的な方法について紹介してみました。戦後最大の危機とも言われている昨今だからこそ,アングザイアティー(anxiety)マネジメントは必須なのではないでしょうか。気になった項目から実践頂ければと思います。
記事は以上になります。最後まで読んで頂き,ありがとうございました。